器・うす沢
2011-05-15


禺画像]

神楽坂の中ほど、袖摺坂を上ったところに尾崎紅葉の旧居跡があります。「うす沢」は、その路地の奥まった突き当たりにありました。お店というより普通の民家です。靴を脱ぎ、勝手口のような玄関を通って部屋の中に入ると、箪笥や畳の上に所狭しと和食器が並べられていました。そんな素朴なスタイルにまた一種の味わいが感じられるのが、神楽坂という土地柄なのでしょうか。
隣の洋間は貸しギャラリー。きょうは手作りのガラスの器が並んでいました。安土忠久という方の作品とありました。厚手で重みがあり、ほんのわずかに黄色味を帯びています。ガラスというより、「びいどろ」といった響きの方が似つかわしく感じられます。こんな器もいいなあ、と思いつつ、きょうは見るだけにしました。帰りぎわに、「クラシックギターの演奏会もやっています」とお店の人。う〜ん、さすが神楽坂、奥が深い。
[神楽坂]

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